神様と黄昏の部屋
物語

彷徨える魂が迷い込む場所“黄昏の部屋”
貴女はそこで神様だという少年、ヒグレと出会う
彼は言う
もっと深い場所で僕は貴女を救ってあげられる、と――

生きることに疲れ、泣きはらし憔悴しきっていた貴女は
気づくと見知らぬ部屋にいた。

その部屋は時が止まったかのように、
夕暮れの眩しい光に満ちていた。

倒れていた貴女を介抱してくれたのは
自らを神様だという少年、ヒグレ。
夢か現かわからないこの世界には
貴女とヒグレ以外誰もいなかった。

ここに留まっていては人ではいられなくなると諭されるが、
帰りたくないと涙をこぼす
そんな貴女に優しく接してくれるヒグレだったが…

セリフ「二度と帰れなくてもかまわないというのならもっと深い場所で僕は貴女を救ってあげられます。」

差し伸べられた救いの手が与えたものは
優しい温もりと、痛み。

抜け出せなくなった世界で貴女の心を救うものは、
神か、愛か、それとも――――

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